【堀部太一】外食企業の生き残り策を、「冷静に」考えてみた

2020/5/29
もう「コロナ前」には戻れない。新型コロナウイルスによって、世界は一気に変わってしまった。私たちの生活やビジネスは、これからどう変わるのか。気鋭のプロピッカーたちが、テーマごとにコロナ後の世界を予測する。
コロナショックによって、強く影響を受けている外食産業。その苦境はメディアでも連日取り上げられ、閉店という悲しい決断を余儀なくされる飲食店が増え続けています。
外食産業は大手企業がシェアを寡占できず、自由競争の中で多種多様の企業が存在するため、コロナの影響も立地や業態で大きく異なります。
そのため、コロナ下における状況や将来予測を一般化しづらく、すべての企業に当てはまるわけではないかもしれません。
しかし、それでも外食産業という大きな枠組みで、withコロナの戦略やafterコロナにおける変化について、3つのポイントに絞って論じてみたいと思います。
①外食の苦しさを「PL」で読み解く
②店外需要は「救世主」か
③問われる「実店舗」の必要性

①外食の苦しさを「PL」で読み解く

今の外食産業は何に苦しんでいるのか。それは下記3つのキャッシュアウトです。