【大予測】崖っぷちの航空会社。「ANA・JAL」は生き残れるか
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空の交通インフラである航空会社は、どれだけ業績が悪くても簡単に潰すことはできません。経営破綻しても基本的には国が資本を注入し、事業を継続させます。そしてその度に、資本注入された企業とされていない企業が同じ市場で戦うのはフェアなのかという議論がなされます。
日本では、JALが2010年に2兆円以上の負債を抱えて経営破綻しましたが、その後、公的資金の注入もあって再生し、今やライバルのANAよりも多くの利益を稼いでいます。この2社は競争環境是正のために空港の発着枠の傾斜配分をしましたが、国際間になるとそうした対応もできません。こうした“ドーピング”をどう考えるか、コロナ後の航空業界に問われそうです。NPさんからの依頼でオリジナル記事を書きました。確かに航空会社は崖っぷちではあるのですが、では日本の法律的に劇的な再編ができるか? と考えると解雇を簡単にはできない状況です。
再編の可能性は、大手、中堅、LCCで事情が異なります。LCCが危ないのでは、という論調を目にすることもありますが、なぜ大手がLCCに出資しているのかを考えると、LCCを手放すことが大手自身の首を絞めることにつながります。
新型コロナの死者数が日本と欧米で異なるのと同様、航空業界も世界的な動きがそのまま当てはまらないと感じます。どちらかといえば、コロナ後に各社が的確な判断を下せるかが気になるところです。サプライチェーンが海外に偏っていて良いのかという議論と同じで、自国のエアラインが無くても大丈夫か?というところまで考えたい。
この状況の回復は長くかかるし、ビジネスでの需要も元には戻らず減る可能性がある。 長期的なwith コロナのシナリオと、社会のコンセンサスを元に、最善の経営計画の実行を望みたい。