[サンパウロ/ニューヨーク 10日 ロイター] - コロンビアの航空大手アビアンカを傘下に持つアビアンカ・ホールディングス<AVT_p.CN>は10日、米ニューヨークで連邦破産法11条の適用を申請した。社債の支払い期限が迫る中で、新型コロナウイルス危機乗り切りのための政府への支援要請が実を結ばなかった。

アビアンカは中南米第2位の航空会社。米連邦破産法11条の下で再建できなければ、新型コロナ危機による航空大手の破綻として世界で初めてとなる。

アビアンカは3月末から定期運航を行っておらず、2万人の従業員の大半は無給となっている。同社の関係者はロイターの取材に、政府からの融資獲得の取り組みを続けていると述べた。

アビアンカは世界で最も歴史のある航空会社の1つ。昨年末時点の負債は短期と長期合わせて49億ドルと、前年末から20%増えた。