【宮田裕章】コロナ危機、「日本の民主主義」が問われている
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「ハンマーを持つ人にはあらゆるものが釘に見える」という心理学者マズローの言葉があります。LINEと厚労省の取組みは素晴らしいと思いつつ、自分もテクノロジーにずっと関わっているので、この言葉を定期的に思い出すようにしています。
欧州では、感染症へのテクノロジー活用について、デザイン思考を取り入れつつ、議論が進んでいます。「問題の4象限」という考え方があって
・単純な問題:コンセンサス有x利用できる情報が豊富
・倫理的な問題:コンセンサス無x利用できる情報が豊富
・専門的な問題:コンセンサス有x情報が不足
・厄介な問題:コンセンサス無x情報が不足
のうち、トレーシングアプリなどは「厄介な問題」であり、専門家だけではうまく進まないからです。共感や視点の転換など、デザイン思考は厄介な問題へのアプローチに有効です。宮田さんのいう熟議も、それをイメージしているのかもしれません。
トレーシングアプリの開発には、Code for Japanも関わっていますが、シビックテックのコミュニティではデザイン思考もよく使われるので、建設的に議論が深まればと思っていますし、政府にも働きかけていきます。4月1日のWeekly Ochiaiでの宮田先生の「諦めない」という言葉は、休校・休園の子ども達3人を抱え絶望感に覆われていた私にとって、一筋の光となりました。
どのような意図であの言葉を言われたのか。今後、日本はどのような未来を描いていけるのか。
5月1日に行ったオンラインインタビューに、宮田先生ご本人が最新の情報を加筆してくださっています。
少なくとも私は、「いま知れてよかった…」と心の底から感じている知見の数々です。先生の知見によって、元気と希望が湧いてきました。
みなさんにもお読みいただけたら嬉しいです!!
(教育に関して宮田先生が提言されていることが、もし学生時代に行われていたら、きっと私は体育を嫌いにならなかったなぁ。。。今後、子ども達が生きる未来に向けて、よりよい体験が実現されるといいなと感じました!)医療分野におけるデータサイエンスの第一人者、宮田裕章先生。今回、大きく2点について伺っています。一つは「コロナについての最新の見解」、もう一つは「ニューノーマルの具体像」です。
前者は宮田先生らしい高解像での分析が展開されましたが、特に着目すべきと思ったのが「緊急事態宣言解除の2条件」について。そのうちの一つ「完成経路の拡大」については、お話を伺うにつけ、まさに日本人が喫緊の課題として突きつけられていることを痛感します。
後者は何より印象的だったのが「元のままの日常は戻らない。それを踏まえて未来を考えるところから、コロナ後の世界は始まる」という言葉。飲食も教育も抜本的な変化を求められる中で、我々一人一人の行動の延長線上にしか、新しい日常はないのだと思わされます。
コロナの現在位置、そして未来の日本を考える上で、ぜひ読んでいただきたい論考です。