(ブルームバーグ): オンライン決済サービス会社の米ペイパル・ホールディングスは6日、2020年通期の収入と利益の見通しを撤回した。同時に発表した1-3月(第1四半期)の収入は市場予想を下回った。新型コロナウイルス感染症(COVID19)のパンデミック(世界的大流行)による休業や失業といった経済的影響が支出減少につながっていることを示唆した。

ペイパルの発表資料によると、1-3月期の総取扱高は前年同期比19%増の1910億ドル(約20兆2600億円)。アナリスト予想平均は1932億ドルだった。

1-3月期の収入は12%増の46億2000万ドルで、アナリスト予想平均は47億2000万ドルだった。調整後1株利益は66セント。これにはマクロ経済予測の修正に伴う貸倒引当金の増加を理由とした1株当たり17セントのマイナスの影響も含まれると説明した。アナリスト予想平均は75セントだった。

同社の株価は時間外取引で一時4.5%下落した。

ただ、4月の数字は3月に比べ著しく改善を見せている。総取扱高は為替相場変動の影響を除いたベースで22%増え、約17%の増収となった。新規アカウントは740万件。

原題:PayPal Withdraws 2020 Forecast, First-Quarter Results Disappoint (抜粋)

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