[フランクフルト 5日 ロイター] - ドイツの高級車メーカー、BMW<BMWG.DE>は5日、自動車部門の今年の利益率予想を下方修正した。新型コロナウイルスの感染防止策による需要への打撃が当初の想定以上となっているためとしている。

BMWは、自動車部門の今年の利払い・税引き前利益(EBIT)利益率を0─3%とし、従来予想の2─4%から引き下げた。

「予想修正の決定的要因は、新型コロナの感染拡大を防止する措置が一部市場で延長され、3月中旬の想定に比べてマイナスの影響がより広範になっていることだ」と指摘した。

感染防止策が長期化している市場では、以前想定したように出荷台数が数週間以内に回復することはなく、第2・四半期に悪影響が最も出てくると予想。状況はさらに深刻化する可能性もあるとの見解を示した。

「修正した予想は、主要市場でリセッションがより深刻に、より長期にわたる可能性や、中国の景気減速が他の国のリセッションによって一段と深刻になる可能性は想定していない」と説明した。

業界のさらなる競争激化や、新型コロナ感染の第2波の到来とそれを受けた防止策による市場のひずみが、利益率をさらに圧迫する可能性がある。

BMWは、二輪車の今年の出荷台数が前年を大きく下回るとの見通しを示し、同部門のEBIT利益率予想を6─8%から3─5%に引き下げた。