[4日 ロイター] - 米シェアオフィス大手ウィーワークの共同創業者、アダム・ニューマン氏は4日、ソフトバンクグループ<9984.T>が30億ドル相当の株式買い取り計画を撤回したことを巡り、同社と傘下の巨大投資ファンド「ビジョン・ファンド」を相手取り、訴訟を起こした。

ソフトバンクは昨年10月に合意したウィーワーク支援策の一環で、株式買い取りを行う計画だった。しかしその後、新型コロナウイルス感染拡大を受けて自宅で働く人が増える中、ウィーワークのオフィス利用率は大幅に低下。ソフトバンクは先月、複数の条件が満たされていないことを理由に、株式買い取り計画を撤回した。

米デラウェア州の裁判所に提出された文書は、計画撤回を非難し、ウィーワーク取締役会の特別委員会に法的措置を促したと指摘。「SBC(ソフトバンク)とSBVF(ソフトバンクのビジョン・ファンド)は、特別委員会が提起した称賛に値する訴訟の審理を妨げるため、ウィーワークの経営権を乱用している」と主張した。

ウィーワーク取締役会の特別委は4月上旬、ソフトバンクの株式買い取り計画撤回は不当として、同社を相手に訴えを起こした。[nL4N2BV4HB][nL4N2C84TC]

ソフトバンクの最高法務責任者、ロブ・タウンゼンド氏はニューマン氏の主張について、「根拠がない」と一蹴。合意の条件に基づけば、ソフトバンクに株式買い取り計画を完了する「義務はない」との認識を示した。

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