「コロナ倒産」本格化、追い込まれたホテル業界
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”ホテルの月次データを公表している3つのREIT(上場不動産信託)の業績自体は昨年中頃から軟調に推移していることがわかる。”
との記載がありますが、都市部の宿泊特化型ホテル(いわゆるビジネスホテル)については、もっと前から悪化してしています。
マーケットが最も悪かったのは京都で、次いで大阪、東京という順です。
上記REITに入っている京都の宿泊特化型ホテルの業績を見ると、2017年から売上は前年比10%減が続いています。
東京においても2019年6月から明確に売上が下落し始めました。
この要因は、記事でも指摘されている通り、「供給過剰」です。
ただ、これはホテルを建てれば儲かるという時代が終わり、
儲かるホテルもあれば、そうでないホテルもある、という正常な時代になったとも言えます。
これに加えてコロナウイルスが出てきたので、業界は大きく変革すると思います。個々のホテルの運営力が試されます。ホテルの供給過剰は、業界では長く言われてきた。
ホステルに関してはホテルよりもさらに早くから供給過剰になっており、東京では2017年から。
それでもオリンピック期待での参入が続きますます環境が悪くなることが続いていた。
不動産さんの賃料もそれに伴い上がり、投資も活発化していたが、実態のお客さんがいない箱をつくるバブルになっていた。
観光は、コロナが終わればすぐに戻るものではなく、また戻ったとしても大きな負債を抱えた上での、厳しい生存競争を数年は強いられることになる。
本当に厳しい。倒産、業績悪化の直接的な引き金はコロナだとしても、長きにわたって蓄積されたものコロナによって炙り出されたにすぎないのではないか。
過剰労働、労働力不足、サービス過多、大気汚染、満員電車、これまで問題視されつつ放置されていた膿がコロナによって見事に露呈した。
都市の免疫不全とでもいうべきか。