【ファイナンス】緊急事態を勝ち抜く「企業のお金論」を学ぶ

2020/5/6
コロナショックは、いまやあらゆる業界の企業にとって無視できない外部環境だ。
企業経営に不可欠なファイナンス・会計の観点から見ると、コロナショックはどう捉えることができ、どのような企業がこの逆境を勝ち抜くことができるのか。
企業が持つ「キャッシュ(現金)」をキーワードに、インテグリティ代表取締役で財務戦略アドバイザーの田中慎一氏が解説する。
Index
 ☑️「キャッシュ」がすべて
 ☑️月商の何カ月分の現金があるか
 ☑️救われる会社、見限られる会社
 ☑️自己資本比率の重要性
 ☑️日米欧で異なるファイナンス戦略
 ☑️アメリカの「レバレッジ信仰」
 ☑️日本人のメンタリティも影響か

「キャッシュ」がすべて

コロナショックが企業のビジネスに与える影響が日々深刻さを増す中、多くの企業がいま、「どうやって食いつないで生き残るか」を考えなければいけない緊急事態に置かれています。
どんなに収益性や生産性に優れている優良企業でも、コロナショックで事業がストップし売り上げが剥がれ、手元のお金がなくなってしまうような事態になれば、その時点でゲームオーバーです。
コロナショックのような危機的な状況では、兎にも角にもキャッシュ(現金)。キャッシュがすべてです。
(写真:iStock/Feverpitched)