[フランクフルト 30日 ロイター] - 独保険大手アリアンツ<ALVG.DE>は30日、第1・四半期の暫定決算を発表、純利益は30%減となった。新型コロナウイルスの感染拡大で経済の見通しが不透明だとして、通期業績目標を撤回した。

欧州の保険各社は、新型コロナによる企業の業務停止やイベントの中止で保険支払い請求が増える一方、自動車・旅行保険が売れないとしている。

アリアンツは、2019年が119億ユーロだった営業利益を2020年は115億─125億ユーロ(126億─137億ドル)と予想していたが、予想を撤回した。通期で営業減益となれば2011年以来となる。

第1・四半期の営業利益は暫定で23億ユーロ、純利益は14億ユーロ。それぞれ前年同期の30億ユーロ、20億ユーロから減少した。アナリストの予想とは一致した。

本決算は5月12日に発表される予定。