[ブリュッセル 30日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が発表した第1・四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)速報値は前期比3.8%減少し、1995年の統計開始以来、最大の減少率を記録した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、3月に大部分の経済活動が停止した。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は前期比3.5%減。2019年第4・四半期は前期比0.1%増だった。

第1・四半期のGDPは前年同期比では3.3%減だった。

これとは別にEU統計局が発表したユーロ圏の4月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.3%上昇、前年比では0.4%上昇した。3月の前年比0.7%上昇から減速した。ただ、ロイター調査によるアナリストの予想平均(前年比0.1%上昇)ほどは減速しなかった。

4月のCPIに最もマイナスに寄与したのはエネルギーで、前年比9.6%落ち込んだ。

変動の大きいエネルギーと未加工食品を除いたコアCPIは前月比0.7%上昇、前年比1.1%上昇した。3月には前年比1.2%上昇していた。

エネルギー・食品・アルコール・たばこを除くCPIは4月に前月比0.8%上昇、前年比0.9%上昇した。3月は前年比1.0%上昇だった。

また、3月のユーロ圏失業率は7.4%で、2月の7.3%からわずかに上昇した。