[マドリード 30日 ロイター] - スペイン統計局(INE)が発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前期比5.2%減と、1970年の現統計開始以降で最悪のマイナス成長となった。

新型コロナウイルスの感染拡大が響いた。アナリスト予想は4.4%減だった。

同国では新型コロナで2万4000人以上が死亡。世界でも特に深刻な被害を受けており、厳格な都市封鎖(ロックダウン)を導入している。

観光産業への依存度が高く、中銀は今年の経済成長率が最大で12.4%のマイナス成長になる可能性があると予測している。ただ来年は少なくとも5.5%の成長を見込めるという。

同国では3月14日に都市封鎖を導入。経済活動は事実上、停止状態に陥り、3月後半だけで90万人近い失業者が出た。

第1・四半期のGDPは前年比では4.1%減。昨年第4・四半期は1.8%増だった。市場予想は3.2%減。

第1・四半期は家計支出が前期比7.5%減少した。

昨年第4・四半期のGDPは前期比0.4%増だった。