【独白】本田圭佑が語る、コロナ危機と「次の挑戦」

2020/4/29
プロサッカー選手、カンボジア代表監督、そしてサッカースクール事業やクラブチーム事業などを展開する経営者としても活動する本田圭佑氏。
新型コロナウイルスの流行以降、オンラインでサッカー講座を配信したり、Twitterで政治や経済に対する持論を展開したりと、積極的に情報発信を行なっている。
そんな本田氏が手がける次の事業が明らかになった。音声コンテンツの定額配信サービス「NowVoice」だ。
同サービスは月額900円で、アスリートが投稿する「肉声」を聞けるというもの(5月末までは無料)。第一弾の参加者には本田氏をはじめ、ダルビッシュ有、錦織圭、五郎丸歩、池江璃花子ら、16名のトップアスリートが名を連ねる。
「経営者・本田圭佑」はコロナ危機を前に、何を思うのか。次の事業領域として「音声」を選択した理由は何か。
今回、本田氏がオンラインでの取材に応じた。当日の肉声と合わせて、インタビュー記事を掲載する。
*インタビューの音声はこちらからお聞きください

13年の経営者人生で初めての経験

──本田さんは経営者として、さまざまな投資活動や事業活動を展開しています。新型コロナウイルスの流行が経済に与える影響をどう見ていますか。
本田 全体的にはやはり厳しいです。
(投資に関して言えば)昨年末にたまたまタイミングよく、Makuake(本田氏の個人ファンドが出資したクラウドファンディング企業)が上場しました。だから「成功しているじゃないか」と言われるかもしれませんが、それ以外はやはり厳しいです。
本田圭佑/1986年生まれ。プロサッカー選手であると同時に指導者としても活動。経営者・投資家としての顔も持ち、HONDA ESTILO株式会社、NowDo株式会社の代表を務めるほか、KSK Angel Fund、The Dreamers Fundなどを運営。
僕はすでに、The Dreamers Fund(ウィル・スミス氏らと立ち上げた投資ファンド)を含めると、日米で100社ぐらい投資をしています。アメリカのスタートアップに関しては、人材も50%ぐらいカットするなど、日本では考えられないぐらい人を切っている。
日本のスタートアップはまだそこまでではないものの、たまたま資金調達ができたところは恵まれていますが、やろうと思っていたスタートアップは苦労したり、無事にできてもダウンラウンドになってしまっている。
これが僕の投資周りでの実態です。