[22日 ロイター] - 米アルファベット<GOOGL.O>傘下グーグルのセキュリティー専門家は22日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を利用してフィッシングやマルウエア(悪意のあるソフトウエア)によるサイバー攻撃を行っている12以上の政府関連ハッカー集団を検知したと明らかにした。

グーグルの脅威分析グループは、国際的な保健組織へのハッカー攻撃を検知。その中には、世界保健機関(WHO)を標的としたものも含まれた。

グーグルは、新型コロナに関連したマルウエアや、同社が提供する「Gメール」におけるフィッシングメールを1800万件検知したと明らかにした。

その一例として、米政府職員の個人アカウントを標的としたフィッシングを挙げ、米ファストフードチェーンや新型コロナに関連したメッセージを利用したものだったと指摘した。

グーグルは、社内の調査ツールのほか、業界関係者や法執行機関との情報共有を通じ、サイバー攻撃の検知と防止に取り組んでいると表明した。