[ロンドン 22日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した3月の消費者物価指数(CPI)は前年比1.5%上昇で、前月(1.7%上昇)から予想通り減速した。新型コロナウイルス危機が深刻化し、原油相場が急落するなか、衣料や靴が値下がりした。

衣料と靴の価格下落が最大の下押し要因となった。

ONSは「2月から3月にかけて通常は価格が上昇する。下落は2015年以降、初めてで現行方式で統計を取り始めた1988年以降で2度目」とし、新型コロナが販売に影響したとの見方を示した。

3月分は、ロックダウンが発動される数日前の3月17日に集計されたが、移動等の制限措置を予想して消費者行動が変化していた可能性があると指摘した。

ガソリン価格(1リットルあたり)は前月から5.1ペンス下落。下落幅は2018年12月以来最大となった。

生産者物価も、ガソリン価格の下落に下押しされた。ただ、産出指数は前年比0.3%上昇と、市場予想(0.1%低下)に反してプラスとなった。