[ニューヨーク 21日 ロイター] - 米JPモルガン・チェース<JPM.N>は21日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で5週間余り在宅で勤務している従業員を職場に復帰させる計画を進めていると明らかにした。業務正常化を打ち出したのは米大手行で初めて。社内メモの内容をロイターが確認して分かった。

JPモルガンの業務運営委員会はメモで「われわれが全社的な(業務正常化)計画を立てるに当たり、2つの点を重視している。つまり地域ごとに異なるその適切な時期と、従業員の皆さんの健康と安全を最優先にすることだ」と説明した。

同行幹部は先週、従業員20万人強のうちおよそ18万人が現在在宅で働いており、支店の25%前後が休業していると述べた。

これらの従業員を職場に戻すスケジュールは確定しておらず、政府や公衆衛生当局の指針に従いながら、公共交通機関と学校の再開状況にも配慮する、というのが今回示された計画だ。