「情報というウィルス」に抵抗するために「積読」が重要な理由
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「自分が何に関心を持っているのか、何に関心を持たされているのか、積読の山を眺めることで自覚することができる。そしてその積読を定期的に取捨選択することで、積読は選択的透過性をもった細胞膜のような「膜」を得ることになる。それを維持することが、インフォデミックに対する抵抗になるのではないだろうか。」
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バロウズが「宇宙」という〈外部〉を語ったのには違和感をぬぐい切れないが、「ウィルス」という表現には利己的遺伝子論と近しいものを感じる。ドーキンスが1976年に"The Selfish Gene"の中で提案して以降、80〜90年代はミーム論が隆盛した。ドーキンス以後わずか十数年で提唱された理論的考察は実に多様であり、これが認知科学にとって非常に示唆的であったことは間違いないだろう。
読書の弊害についてはショーペンハウエルなども述べている通りだが、その対応策としての積読というのはなかなかおもしろい。