就活の“固定観念”に向き合い学んだ、生き方を選ぶということ

2020/4/20
「就活なんだから、こうしないといけない」
 就職活動中、このように考えた人もいるかもしれません。
 確かに志望企業に入るためには、就活の効率的な進め方を知ることも重要です。一方で、いつしかそれが定説、自分自身を縛る固定観念となり、悩むことも少なくありません。
 2月から就活生向けのメディア「ワンキャリア」とのコラボレーション企画『生き方就職 特別編』をお届けしてきました。
 主役は就活を経験した、もしくは経験中の学生たち。それぞれのメディアで働くインターン生たちが「就活×生き方」のリアルを追いました。
 初回は、インターン生たちが就活で直面した現実を語り合う座談会を開催しました。
「とにかく『就活で失敗したくない』という思いで、インターンを始めました」
「何十社にも落とされ続けるなかで、だんだん『自分って本当は何がしたいんだろう?』って本気で考えるようになったんです」。
 本音を語り合う中で、就活でとらわれがちな「固定観念」の存在に気が付きました。
【学生座談会】生き方を狭める“固定観念”に気づいた瞬間
 座談会を終えたあと、それぞれのメディアで、この固定観念をなくすヒントを与えてくれそうな人を探し、取材をしました。
 HOPE by NewsPicksチームが取材をしたのは、自分のことを「めちゃめちゃ普通の学生」と話す佐藤岳歩さん。就活での人々の出会いや知らない世界に触れたことが、彼のキャリアを大きく変えました。
ある学生が就活で学んだ。「予期せぬ出会い」が人生を変える
 ワンキャリアチームが取材したのは、秋山燿平さん。語学力を生かして独自のキャリアを歩む彼ですが、本当に大事なことは「ビビリ」「ミーハー」である自分を認めることだった、と振り返ります。
弱さを認めた僕は、就職留年を経て「リスクなしの生き方」を選ぶ

編集後記

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で説明会や面接をWebで行う企業が増えるなど、就活も大きく変わってきています。今最も必要とされているのは、変化への具体的な対策や正確な情報であり、「生き方」という抽象的なものではないのかもしれません。
 それでも、就活をする中で生き方についての悩みに直面したとき、この記事たちが役に立ったのなら、これほどうれしいことはありません。
 「生き方と働き方が一致すれば、絶望は減らせる」。これはワンキャリアとHOPE by NewsPicksがコラボしたことで見つけられた、希望の見つけ方の一つだと思っています。
 本コラボレーションの締めくくりにあたって、この企画に参加した5人のインターン生の取材後記を掲載します。彼ら/彼女らの等身大のメッセージが、皆さんの就活/生き方の役に立つことを願っています。
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古平翔太(元HOPE by NewsPicks インターン、現NewsPicks Brand Design セールス)
早稲田大学基幹理工学部卒業。在学中はサッカーサークルに所属し、大学生活を謳歌。引退後、「社会に出て働きたくない」との理由から同大学院へ進学。サッカーサークルのメディア立ち上げの際、前向きに働く社会人に出会ったことでビジネスに興味を持つ。2018年11月NewsPicksの広告事業を担うBrand Designにインターンとして参加し、HOPEの立ち上げに従事。2020年4月にNewsPicksへ新卒入社。
HOPEとワンキャリアのコラボ企画『生き方就職 特別編』をご覧いただきありがとうございます。同世代と対話を進めていく中で、キラキラ輝いている方々も、不安で悩んだり泥臭く努力して自分なりに進んでいるんだと改めて知ることができました。誰しも周囲の友人や大人から目に見えない同調圧力を受け苦しむ場面がありますよね。今回の企画を通して、そういった呪縛から開放され、自分の生き方を選んでいくためには「自分の内なる欲求」に対して素直になることが大事なんだと気付かされました。

これから何かと考えすぎて選択に迷ってしまう時もあると思います。そんな時は「自分は何を一番欲しているか」を考え、自分の気持ちに一番正直になる道を選んでいくという判断軸ができました。

読者の皆さんはすでに自分の気持に正直になり、前に進んでいる人も多いかもしれません。そんな人はぜひ、自分の友人が悩んでいたらその人が一番素直になれる道へ進む背中を押していく存在になってくれると嬉しいですし、自分もそんな人でありたいです。
山口莉歩(元ワンキャリア インターン、現ワンキャリア セールス)
青山学院大学文学部卒業。2018年にワンキャリア編集部にインターンとして参加。記事の企画、執筆、採用人事、インターンのマネジメントを担当。2020年4月、ワンキャリアに新卒入社し、セールスを担当。
『生き方就職 特別編』を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。取材や座談会を通して、今まで「自分とは違う」「元からすごい人なんだ」と思っていた人でも、自分と同じ悩みを持っていたり、自分以上に悩み苦しんだりしていることを知りました。そして、その悩みや苦しみから逃げずに自分と向き合い努力したからこそ、今があるんだと学びました。

そういう人たちに触れ、背中を押してもらったことで自分自身も覚悟ができたので、自分で選んだ道を正解にしていきたいです。
山本菜穂(元HOPE by NewsPicks インターン、現NewsPicks Brand Design アシスタント)
青山学院大学地球社会共生学部卒業。在学中、「世の中にもっと知的好奇心を」という思いから2019年7月にNewsPicksにインターンとして入社。セールスサポートに従事し、HOPEの立ち上げに携わる。卒業後、NewsPicks Brand Designでアシスタント業を務める。
全3回に渡るコラボ企画をご覧いただきありがとうございました。

私にとって、就活は絶望の連続でした。面接で思ったことがちゃんと伝えられなかったり、同級生よりも背伸びしなきゃという焦りがあったり。内定というゴールに向かって、自分を見失っていました。きっと読者の中にも同じように思っている人もいると思います。

今回の企画を通して、就活の本当のゴールは生き方の選択肢を広げ、自ら決断し、自分の選択肢が「正解」と信じることだと改めて感じました。

私は今も生き方を模索し続けていますが、自分の選択を信じることができるようになり、就活の経験も「等身大のワタシ」を知れた良い機会だったとポジティブに捉えることができるようになりました。

目の前の面接や内定で自分を偽り苦しむのではなく、「等身大のワタシ」を信じることが重要なのではないでしょうか。

自分の選択肢が「正解」と思える人が一人でも増えることを願ってます。
周 嘉晟(ワンキャリア インターン)
早稲田大学政治経済学部4年。2019年にワンキャリアにインターンとして参加し、主に選考対策の記事の企画、執筆を担当している。
記事を読んでくださり、ありがとうございました。就職活動というシーンでは、自身が抱えている悩みなどを周囲に積極的に開示することはありませんでした。今回の『生き方就職 特別編』に参加し、座談会や取材で悩みを開示できたので、精神的に成長する機会をいただけたと実感しています。

また、第2回に登場する佐藤岳歩さんと、第3回の秋山燿平さんは周囲の人の意見に影響されやすい私とは裏腹に自己の芯を本当に強く持っていました。固有の価値を社会に発揮しようとする格好良い大人の存在を教えてくれ、大変有意義なものでした。
日野空斗(元HOPE by NewsPicksインターン、現NewsPicks Brand Design/SportsPicksインターン)
明治大学情報コミュニケーション学部4年。2019年7月からNewsPicks Brand Designにインターンとして入社。HOPEでは主に執筆を担当。同年10月より株式会社NewsPicks StudiosのSportsPicksを兼任し、企画や取材を含む編集業務を行う。
今回、同じインターン生という立場から1本目と2本目の記事執筆を担当させていただきました。一学生として、今企画では多くのことを考えさせられました。

第1回記事に出てきた「内定の呪縛」という言葉が印象深いです。内定を取るまで、就活に縛られ続ける。内定し、就活から解放された後に、やっと人生や生き方を考える時間がやってくるんだと。就活をやり切ったつもりが、内定承諾後もモヤモヤを抱え、結果的に内定辞退と休学を選んだ僕がまさにそうでした。

今回の企画タイトルは『生き方就職』。生き方が前にあることが重要だと思います。生き方を決めたあとに、進みたい会社を選ぶ。そんな価値観が広がると、もっと希望に溢れた社会になるんだと思います。モヤモヤした時、また今回の企画を読んでいただけたらうれしい限りです。