五輪サッカーが23歳以下になるまでの紆余曲折と妥協 IOCとFIFA、2つの組織の思惑とは
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プロとアマチュアの対立という点では、昨年日本でワールドカップが盛り上がったラグビーがその象徴の1つですね。
イングランドのRFUの絶対主義で長らく1995年までアマチュア主義を貫いていましたが、選手のプロ競技への流出等の懸念、放映権料ビジネスを牛耳る大物達の浸透を抑えられず、プロ化に舵を切ったものの、まだ歴史が浅く上流階級は保守的な為プロクラブの経済が発展してません。
その為、国代表の権威の方が強いという、サッカーとは真逆な関係性が存在するのですが、国代表だけでは選手全体の経済地盤が没落するので、NZでも競技人口がバスケに取られたりするなどの危機が起きています。
経済地盤はクラブや地元リーグですが、クラブやリーグが儲かると代表のプライオリティは下がるという、難しいバランスですね。
注目のコメント
最近ではFIFAよりも更にクラブの力が大きくなってきていますからね。契約してお金を払っているクラブとしてはシーズンオフに選手を出したくはない。さらに、ヨーロッパのトップリーグでプレーしている選手からするとすでに国際大会でアピールする必要もない。
オリンピック自体に対する意識の高い南米と、そうでもないヨーロッパの選手たちとの乖離で、「23歳以下の世界一」を決める大会では本質的にはなり得なくなっていますね。見る分にはそれでも充分面白いのですが。とても興味深い記事。プロとアマの差が上流階級と労働者階級の『貧富』の差から始まっていたとは思いもしなかった。
今回の2020東京大会における23歳以下の1年延期措置は、正しかったと思う。
選手の気持ちになってみれば、『大人の都合』で出場を絶たれてしまうのはあまりにも酷だ。
IOCとFIFAの、放映権料とブランディングを目的とした鍔迫り合いは、ここ暫く続くだろう。金メダルとワールドカップ、どちらが世界1なのか?
視聴者的には、どちらも楽しめているので問題ないのだが。。。サッカーに限らずIOCとIF(国際連盟)、IFと大陸連盟、IFとNF(国内連盟=日本協会)、NFとリーグ、リーグと都道府県連盟間の力関係、さらには競技団体とメインスポンサー企業により大会の制度設計やルールまでもが変更される現実。日本のスポーツ界において必要な人材とは、まさにこうしたガバナンスの中で、目的に応じた方向性を描き、戦略的かつ交渉力のあるプロデュース人材ということに尽きる。