コロナ失業者、農業が受け皿 研修、宿泊費支援 農水省(時事通信)
コメント
注目のコメント
ちなみに・・戦前の昭和恐慌ではどうなったか。
・都市部で餓死者が出る一方、地方部では農家が畑で野菜を腐らせていた。
・困窮化した農家は子供や娘を売って生き延びようとした。
生産量の面からすれば農業人口が増えれば「現状の理屈上」からすれば農産物の生産量は増えるかもしれませんが、結局のところそれが売れないのでは、困窮化する事に違いはありません。
戦前の家族の人身売買等は「戦前は暗黒時代だった」からという話では全くなく、「恐慌」は修羅の世界を招く恐ろしい現象だ、という事です。
昭和恐慌における、上記の事態はどう避けるべきだったのか?という検証が必要でしょう。
恐らく、失業者を就農させたところで、問題は殆ど解決しないでしょう。
即ち、「売れない」
= 農家以外の人の所得が無い
or 農家以外の人の所得がそれ程伸びていない状態で生産量が激増する
・・という話です。
そもそも、日本の農業の衰退は「就農人口の減少」が問題なのではありません。「農家が食っていけない」のが問題なのです。
資本主義は、生産性の向上によって生産力を向上させていこうとするモデルです。
かつては稲作には多数の作業員が必要でしたが、現在では1人でトラクターを使えば同等の生産が可能です。
すなわち、農業が魅力的で充分の所得が稼げる産業であれば、そこに資本が投じられて生産性が向上するので、就農人口は別に少なくても済むのです。
学校等では「農業は土に触るとかが嫌だから」みたいな価値観の問題として教える事も多いですが、誤っています。
繰り返しますが、農業の衰退は、単に「農業では所得が得られなくなっているため」に他なりません。
諸外国では、食料自給率を高めるために、政府支出により農家の所得を支えています。
一方の日本では、「農家は優遇され過ぎている!」等とありもしない情報が流布されて、政府の支援を一方的に少なくしてきた。
・・これが全てだと思います。