[マドリード 13日 ロイター] - スペイン政府は13日、新型コロナウイルスの感染防止に向けたロックダウン(都市封鎖)措置を一部緩和した。建設や製造など一部産業の業務再開が認められる。

ただ、国民の大半は引き続き外出を制限され、商店やバーなども少なくとも今月26日まで休業が続く。

保健省の13日のデータによると、新型コロナによる死者は517人増え、合計1万7489人。感染者は計16万9496人と、前日の16万6019人から増加した。

首都マドリードにあるアトーチャ駅は13日朝も通勤客はごくわずか。道路の交通量も少ない。

サンチェス首相は12日の会見で、一部企業の業務再開について、専門家委員会の意見を踏まえての決定だと説明し、進展状況をみながらさらに解除を進める考えを示した。

首相は「われわれは、通常の生活を始める段階からまだほど遠い。ただ、勝利に向けた最初の確固たる措置に着手した」と語った。

地方政府の一部の指導者は首相の決定を批判。感染が再び拡大するリスクがあると非難している。

業務を再開した機械メーカーのニコラス・コレア<NEA.MC>は、従業員の健康を最優先すると表明した。