清水建設、7都府県での工事中止 コロナで社員死亡
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工事請負契約書にある不可抗力をトリガーさせるのかな。
工事中が工期やコストに大きく影響すると、発注元の事業(プロジェクト)に与えるインパクトが甚大になり得ます。
特に工期が気になります。
発注元はゼネコンの工事がどのように進んでいついつに終わることを想定し、これらを前提にしながら他のベンダーやステークホルダーと別の契約を行っていたり説明をしたりしています。プロジェクトを複数の積み木で作るお城に例えると、ゼネコンの工事は積木の土台になるものです。その土台がぐらつくと、その上に乗っかる全ての積み木が崩れます。このニュースがいかにインパクトの大きいことか…
建設業界にいた身として、とても痛感しております。
引き渡し日を明記した状態で契約、受注しているゼネコンの立場上、工期遅れって本当に致命的なんです。発注者からの損害賠償含め、あらゆるトラブルが想定されます。(もちろん約款等に免責事項の記載もあるかと思いますが…)
今回緊急事態宣言が出た地域では都市部がメインなので、建築・土木含め稼働してる現場もめちゃくちゃ多いと思います。
そんなリスクを取って、約3週間工事を止めることを決断した清水建設さんには拍手を送りたいです。
建設業界は特殊で、様々な工種で何重にも下請け業者さんがぶら下がってて、大現場やと1日100人以上の職人さんが出入りすることなんてザラにあります。
また、職人さんの中にはずっと同じ現場にいる方はホントに少数で、多くの方は数多くの現場に出入りされています。
昨日と今日で違う現場へ、そして明日もまた別の現場…というのが当たり前。
行動履歴を追うという意味でも、この決断がもつ意義は非常に大きいと思います。現場が止まると時間差で製造・小売・流通も徐々に止まっていきます。それと同時に企画・設計も渋滞のように失速。現場を根幹として上流も下流も影響大なんです。いまの米国西海岸そんな感じ。
それだけ”現場”は建築・建設業界のコアなんですよ。
(参考)「Guidance for Construction Sites in LA」
https://newspicks.com/news/4815944