米消費者物価、3月は前月比-0.4% 新型コロナで5年ぶり下落率
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注目のコメント
需要が極端に落ち込んでいますから足元の物価が下落傾向になるのは当然として、ショックを背景に大規模な財政支出の拡大と資金供給が行われたのちの景気の回復局面で、消費の増加とともに物価がどの程度上昇するかの方が、気が早いようですが気掛かりです。
物価が景気を決めるかのごとき主張がこのところ主流になっているようですが、こういう動きに接すると、実体経済の動向が物価を決めるのであって、予想の範囲内のインフレデフレは実体経済に影響を及ぼさないという伝統的な考え方が、正しいように感じませんか・・・。今回の調査は調査員が店頭まででかけて価格を調べず、電話で調査したようだ。このため、たぶん、価格が高騰したマスクや消毒液、紙製品の実態は反映されていないだろう(値上げしたと答えると、自ら便乗値上げした業者であることを申告することになる)。
というか、大半の企業は統計調査に回答しているどころじゃない状況。
事態が落ち着くまで、政府の統計はかなり精度が落ちることに留意が必要だ。