【予測】コロナ禍をサバイブするコンサル、退場するコンサル

2020/4/17
コンサルティングの歴史は古く、100年以上もあるが、今も残る会社は危機を迎えるたび、雇用を調整し、ビジネスを変えることで乗り切ってきた。
では、今回のコロナショックを、コンサル業界はどう乗り切るのか。そして、withコロナ、afterコロナを生き抜くコンサルの条件とは。
複数の大手ファームで要職を歴任してきた松永 エリック・匡史氏に聞いた。
まつなが エリック・まさのぶ:青山学院大学大学院修了。バークリー音楽院出身のアーティストとしての感性を生かしたコンサルティングでアクセンチュア、野村総合研究所、日本IBMを経て、デロイトトーマツ コンサルティング メディアセクターAPAC統括パートナー・執行役員、PwCコンサルティング デジタルサービス日本統括パートナーとして、デジタル事業の立ち上げ、エクスペリエンスセンターをコンセプトデザインからリード。2018年よりアバナード、デジタル最高顧問。2019年4月より青山学院大学 地球社会共生学部 教授。2020年より事業構想大学院大学 客員教授。

“高級派遣”は退場

コンサルティング業界は、プロジェクトの増減と雇用が直結している世界だ。これまでも、好況期には年間数百人単位で採用を行い、雲行きが怪しくなると一気に人員を減らしてきた。