[パリ 9日 ロイター] - 欧州の大手航空会社エールフランスKLM<AIRF.PA>が発表した3月の輸送旅客数は約360万人で、新型コロナウイルスの影響で前年同月から56.6%減少した。ロードファクター(座席利用率)も20.5ポイント低下した。

新型コロナの感染防止に向け各国が移動を制限した結果、4─5月は予定していた運航の90%強を運休する見通し。

エールフランスKLMは声明で「(新型コロナ)危機がいつまで続くか不透明感が強く、2020年5月より先の見通しは示せない」と表明し、状況を注視し、運航計画のさらなる調整が必要か検討を続けるとした。

フランス政府は同社を支援する方針を示しており、今週、政府高官は60億ユーロ(65億ドル)の支援融資は「非現実的ではない」と述べた。