【新着動画】茂木健一郎、近内悠太が語る、混迷の時代を生き抜くための『勉強』論

2020/4/10
NewsPicksアカデミアでは、第一線の実践者によるMOOC(オンライン講義)、書籍、イベント、記事などを通じて、最先端の実学を提供しています。
本日は動画「ビジネスパーソンのための『勉強』論」(出演者:茂木健一郎氏、近内悠太氏)をアカデミアアプリで配信開始。
また4月11日(土)20:00より、NewsPicksの動画ルームで24時間限定配信を行います。
こちらでは、動画の見どころを一部ご紹介します。

なぜ大人に勉強が必要か

コロナショックにより、世界が激動の時代を迎えようとしています。これまで"当たり前"のように存在していた社会は、今後大きな方向転換を余儀なくされるでしょう。
そんな混迷の時代に、ビジネスパーソンはどう生き抜けばいいのかーー。
今回は2020年3月にデビュー作『世界は贈与でできている 資本主義の――「すきま』を埋める倫理学』を刊行した、いま最注目の哲学者である近内悠太氏と脳科学者の茂木健一郎氏を招き、混迷の時代を生き抜くための「勉強論」について議論を深めました。
動画の前半は近内氏の著書の内容に触れ、「贈与」の概念から社会の構造を読み解きました。近内氏は白板を用いながら「見返りを求めず、相手に与えるのが贈与を理解するポイント」と解説します。
その内容を踏まえ、茂木氏は「贈与はITサービスが発展したキーポイント」と指摘。実際に様々なITサービスが無料で使える例を挙げ、成長するビジネスには「贈与」の仕組みが組み込まれていることを示します。
後半は動画の核心である「勉強論」へ。近内氏は贈与の概念を理解することで「世の中で当たり前になっている制度や技術が先人からの贈り物だと気づける」と語ります。
「例えば、歯医者の麻酔。もし麻酔がなければ、治療は患者にとってより苦痛になっていたはずです。しかし先人たちの膨大な努力によって麻酔が生まれ、多くの人がその恩恵を受けています。勉強することでこのような事実に気づき、世界の見方が変わる。これが勉強の意義の1つではないでしょうか」(近内氏)
また茂木氏は別の角度から勉強の意義を唱えます。ピコ太郎の「PPAP」の例を挙げ、「大ヒットの誕生は、膨大な知識に裏打ちされているケースがほとんどだ」と指摘。そして、最後にこのようなコメントを残します。
「日本がこの30年停滞を続けた理由の1つに、世界のエリートたちとの勉強量の差があると思う。数十億円を稼いでセミリタイアした海外のトップエリートの自宅に行くと、書棚に谷崎潤一郎の『陰翳礼讃(いんえいらいさん)』がある。世界のトップクラスは、ここまで勉強している」(茂木氏)
大人にとって勉強とは何かーー。それを考えることで、混迷を深める世界の行く末が見えるかもしれません。
アカデミア会員の皆様は、こちらで動画の全編をご覧いただけます。
次回は4月17日(金)に「コロナショックを好機に変える『CX実践法』」(出演者:冨山和彦氏)をお届けする予定です。動画を通じて、アカデミアの「知」に触れていただければ幸いです。来週以降の配信もお楽しみに。