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新型コロナへの愚策…日本だけが「世界の常識」と違う道を走っている

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  • 上海駐在 中国事業

    新型コロナへの危機意識を煽る文章はあっていいと思います。僕が支持している現政府の対策チームも、いかに国民の行動変容を促すか、精一杯の表現を採りつつ、その具体的な施策は、経済基盤維持とのバランスを図っています。ただ、本稿作者は、ニューヨークで見たものを、そのままロジックもなく、日本に当てはめています。「NYが3月だけで、累計感染者7.5万人」。たったこの事実だけをもって、日本の現状も「お手上げ」だと書きます。同3月、日本での感染者数は約2000人でしたが、その事実にはまったく触れていません。

    他方、NYがなぜ急増したのかも、無視。単に怖いよ、ヤバいよ、と。そして、「元気で無自覚な感染者」が、日本では検査されることもなく、どんどん増えている、とも。しかし、日本の致死率が低いことはやっぱりスキップ。お粗末な記事です。新型コロナがヤバいのはその通りですが、(対応策はあるので)正しく怖がること。社会の体力を残して、死者数抑制のための施策を優先すること。その上でワクチン投入までの時間を稼ぐ。それが、「日本の医師」である対策チームの狙いです。あなたが胃癌患者だとして、治るには胃を半分取るしかないといきなり言われるより、ギリギリまで最善の努力をしてもらえる医師を選ぶはずです。こんな時に、勢いだけの手術をされて、気づいたら胃が(機能し)なくなったという悲劇的なオチにならないことを望みます。


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