[ロンドン 7日 ロイター] - 英住宅金融のハリファクスが発表した3月の英住宅価格は前月比横ばいで、過去5カ月で初めて上昇基調が途絶えた。2月は0.2%上昇、ロイターがまとめたエコノミスト予想は0.1%上昇だった。

前年比では3.0%上昇で、2月の2.8%から加速したが、エコノミスト予想の3.3%は下回った。

同社のマネジングディレクター、ラッセル・ギャレー氏は、欧州連合(EU)離脱をめぐる不透明感払拭などで3月初めの住宅市場は回復基調にあったが、月末には新型コロナウイルスの感染拡大により状況が一変した、と指摘。ほとんどの不動産取引が停止したという。

ギャレー氏は「今後数カ月間、取引が急減することは避けられない。データが不足するため、当面は平均住宅価格の算出はより困難が伴う見通しだ」とした。

また、現在の外出禁止措置が長期的に住宅市場に及ぼす影響を評価するのは時期尚早だとしたうえで、「住宅市場のファンダメンタルズは堅調と確信しており、新規の住宅融資を行う意欲も準備もある」と述べた。