[ブエノスアイレス 6日 ロイター] - アルゼンチン中央銀行が公表したエコノミスト調査で、2020年の同国経済見通しが大幅に悪化した。リセッション(景気後退)からの脱却やデフォルト(債務不履行)回避を目指す中、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が経済に打撃を与えている。

調査によると、20年の国内総生産(GDP)伸び率はマイナス4.3%になる見通し。前月の調査ではマイナス1.2%が予想されていた。アルゼンチンは新型コロナ対策で国境を封鎖し、全国的なロックダウン(都市封鎖)を行っている。

同国政府が重要課題として掲げる経済再生は、約830億ドルの債務の再編を巡り債権者と交渉を目指す上で、とりわけ重要となる。

同国は国際通貨基金(IMF)から約440億ドルの融資も受けている。

調査では20年のインフレ率見通しは40%で、前月調査と同じだった。