[東京 6日 ロイター] - 中西宏明経団連会長は6日午後、政府が近く緊急事態宣言を出す方向で調整を進めていると報じられていることを踏まえ「政府が判断したら、しっかり官民で力を合わせて新型コロナへの対策で万全を期したい」と述べた。定例会見で語った。

政府の経済対策については、短期的には接客業などで来客が減り「キャッシュが回らなくなる。これは緊急に助けないといけない」と指摘。「思い切った手を打たないと効果はない。政府も真剣に対応している。苦しい財政状況だが、今この時点で財政状況を言ってる暇はないだろう」と話した。

経団連は中西会長を議長とする会議を新設。定期開催でなく必要に応じて対策案を議論する場になるという。事務局は、すでに会員企業の被害実態などのヒアリングを始めているという。経済そのものが相当なインパクトを受けるとの見方を示し「情勢をよく判断しながら、経済対策への働きかけや、会員企業の行動につなげる必要がある」とした。