[フランクフルト 2日 ロイター] - ドイツ政府は、新型コロナウイルス感染拡大によって全路線の95%運休という大打撃を受けているルフトハンザ航空<LHAG.DE>に対して、数十億ユーロ規模の支援することを協議している。事情に詳しい関係者が明らかにした。

ルフトハンザは他のドイツ企業と同じように、ドイツ復興金融公庫(KfW)が8割、民間銀行が2割を保証する形のローンを要請する可能性があり、場合によっては支援の一環として、議決権のない株式を取得する方法も検討されている。関係者の1人は「ルフトハンザの事業存続に今後疑問符が付く恐れが強いので、銀行とKfWからつなぎ融資をしてもらう公算が非常に大きい」と述べた。

米国ではアメリカン航空<AAL.O>が政府に最大120億ドルの支援を要請する方針を、同社幹部が30日明らかにした。あるバンカーは、ルフトハンザも同規模の支援をドイツ政府に求めるかもしれないとの見方を示した。

関係者によると、ルフトハンザは現在、ドイツ銀行<DBKGn.DE>など複数の金融機関とともに、ドイツ政府やKfWと話し合いを続けており、ゴールドマン・サックス<GS.N>が支援策を主導すると予想されている。

ルフトハンザの広報担当者は「われわれは流動性確保に向けて連邦政府と緊密に連絡を取り合っている」と述べたが、それ以上具体的な内容はコメントしなかった。