[2日 ロイター] - 新型コロナウイルスの感染者数が2日、世界全体で100万人を突破し、死者は5万2000人を上回ったことが、ロイターの集計で分かった。米国で急速な感染拡大が続き、スペインとイタリアで死者がさらに増加した。

世界の感染者数は前日からの増加率が10%と、中国外で感染が拡大し始めてから初めて2桁台に乗せた。

公式データによると、死者が最も多いのはイタリアで、1万3900人を超えた。次いでスペイン、米国となっている。感染者が最も多いのは米国で、24万人を突破した。

新型ウイルス感染症の致死率は世界全体で現在5%以上。英国、米国、スペインなどでこのところ死者が急増している。

公式記録を基にしたロイターの算出によると、世界の感染者数は10万人に達するまで約55日、50万人に達するまで76日かかったが、100万人に倍増するまでには8日しかかからなかった。

スペイン保健省は2日、新型コロナによる死者が1万人を超えたと発表した。1日で過去最多の950人が死亡した。ただ保健当局者は、感染者の増加ペースがここ数日で鈍化しているのは心強いとの見方を示した。

イタリア当局が2日発表した死者数は前日から760人増え、1万3915人に達した。これは世界全体の約28%に当たる。ただ、新たな感染者は過去4日間、4050─4782人の範囲にとどまっており、3月21日に記録した最多の6557人を下回っている。

*内容を追加しました。