[ロンドン 1日 ロイター] - IHSマークイット/CIPSが発表した3月の英製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は47.8で、2012年7月以来の低水準となった。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、納品が遅れ、企業マインドが冷え込んだ。

速報値の48.0から小幅に下方修正された。前月は51.7だった。

部品の納入までの期間は、輸送の遅れや原材料不足を背景に28年前の統計開始以降で最も急激な拡大を記録。企業の楽観度も統計開始以降で最低となった。

雇用は2009年7月以降で最大の減少を記録した。

IHSマークイットのディレクター、ロブ・ドブソン氏は「大半の製造業に影響が出ている。食品生産と医薬品を除くすべての主要セクターで生産が急減した」と指摘。「すでに低迷していた自動車メーカーを含む輸送セクターが最も急激な落ち込みを記録した」と述べた。

調査は3月12-26日に実施。ジョンソン英首相は23日に外出禁止を要請した。

ドブソン氏によると、メーカーは1年後の生産増加を予想している。