[東京 1日 ロイター] - 西村康稔経済再生相は1日午後開かれた新型コロナウイルス感染症に関する専門家会議で、東京を含む感染拡大地域については春休み終了後の学校臨時休校が提案されたと明らかにした。現状は「瀬戸際の瀬戸際」としつつも、緊急事態宣言を発動する状況ではないと説明した。

会議では東京など大都市での感染拡大についての強い危機感や、東京などでの医療体制のひっ迫状態に関しても認識を共有。感染爆発(オーバーシュート)段階に達する前の段階でも医療崩壊は起こり得るとの見解で一致したという。

<夜の街での感染拡大、医療体制ひっ迫を懸念>

最近の状況について、欧米からの輸入症例や夜の街での拡大が広がってきている、医療体制がひっ迫しているとの認識を共有した。

専門家からは、感染爆発(オーバーシュート)と呼べる段階に至っていない地域を、1)感染拡大警戒地域、2)感染がある程度おさまっている地域、3)感染が確認されていない地域─の3つに分けて対応策を考慮すべきとの提言が出たという。

感染伝播において子供は中心的な役割を担っていないが、子供の健康を考慮すると感染拡大警戒地域での臨時休業が望ましいとの意見が出されたという。

*内容を追加しました。

(竹本能文)