[ニューヨーク 26日 ロイター] - 米国株式市場は3日続伸し、主要3指数はそろって5%を超える上昇で終了した。朝方発表の週間新規失業保険申請件数は急増したものの、市場の最悪の予想ほどには増えなかったことに加え、2兆ドル規模の新型コロナウイルス対策法案が間もなく成立するとの期待が相場の支援要因となった。

ダウ工業株30種<.DJI>は23日の安値から21%上昇し、強気相場に入った。3日間の上昇率としては1931年以来の大きさ。

米労働省が26日に発表した21日終了週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比300万1000件増の328万3000件と、過去最多となった。新型コロナの感染拡大を抑えるための厳しい対策によって経済活動が急停止し、レイオフが急増した。

ダウとS&P総合500種<.SPX>の3日続伸は2月中旬以来。S&Pは今週に入って約17%上げているが、2月19日に付けた最高値からはなお22%低い水準にある。

チャールズ・シュワブのトレーディング・デリバティブ担当バイスプレジデント、ランディー・フレデリック氏は「大幅高の後も買いが続くのは、1カ月ほど見られなかった光景なので心強い」とし、「底打ちが保証されたわけではないが、底打ちのプロセスを示唆するものだ」と述べた。

議会上院を通過した景気刺激策に総額580億ドルの航空業界支援策が盛り込まれていることで、ボーイング<BA.N>が14%上昇。過去4営業日で90%以上上げている。

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、23日に発表した大規模緩和策に加え、市場の信用強化に向け「積極的に」行動する用意がFRBにあると述べた。

「恐怖指数」として知られるシカゴ・オプション取引所のボラティリティー指数(VIX)は2.9ポイント低下したが、61.0と引き続き高い水準にある。

セクター別では公益事業株<.SPLRCU>が最も上げ、8.4%上昇した。

ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を5.15対1の比率で上回った。ナスダックでも3.71対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は150億株。直近20営業日の平均は162億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 22552.17 +1,351.6 +6.38 21468.3 22595.0 21427. <.DJI>

2 8 6 10

前営業日終値 21200.55

ナスダック総合 7797.54 +413.24 +5.60 7462.21 7809.83 7462.2 <.IXIC>

1

前営業日終値 7384.30

S&P総合500種 2630.07 +154.51 +6.24 2501.29 2637.01 2500.7 <.SPX>

2

前営業日終値 2475.56

ダウ輸送株20種 8045.47 +320.60 +4.15 <.DJT>

ダウ公共株15種 757.92 +59.96 +8.59 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1572.61 +100.04 +6.79 <.SOX>

VIX指数 61.11 -2.84 -4.44 <.VIX>

S&P一般消費財 817.74 +33.73 +4.30 <.SPLRCD>

S&P素材 289.32 +13.61 +4.94 <.SPLRCM>

S&P工業 520.58 +31.38 +6.41 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 554.03 +29.74 +5.67 <.SPLRCS>

S&P金融 361.62 +21.84 +6.43 <.SPSY>

S&P不動産 193.97 +14.05 +7.81 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 233.76 +13.74 +6.24 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1015.18 +66.24 +6.98 <.SPXHC>

S&P通信サービス 152.14 +8.68 +6.05 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1449.82 +86.56 +6.35 <.SPLRCT>

S&P公益事業 281.63 +21.79 +8.39 <.SPLRCU>

NYSE出来高 16.42億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 19475 + 1115 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物6月限 円建て 19105 + 745 大阪比 <0#NIY:>