ある医師がエンジニアに寄せた“コロナにまつわる現場の本音”
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注目のコメント
医者もマスクのフィルターに関しては、間違える。
▼新型コロナウイルスや花粉症でのマスク装着に関する日本
エアロゾル学会の見解(2020 年 2 月 21 日付)
https://www.jaast.jp/new/covid-19_seimei_JAAST_r3.pdf
○「繊維の隙間より小さい粒子はマスクのフィルターを通過する」は間違い
■フィルターが粒子を補足する原理
空気清浄機などの空気中の粒子を濾過するフィルター(マスクのフィルターもその一つ)が粒子を捕集する仕組みは、繊維の「ふるい」で網目より大きな粒子を引っかけて通過させないこととは根本的に異なります。
たとえば、直径が 0.1 μm の球形粒子にとっては、マスクのフィルターは(それが N95 マスクのものであっても)スカスカの空隙だらけで、フィルターを構成する繊維が配置された間隔は粒子の直径よりもはるかに大きいものとなります。では、どのように空気中の粒子がフィルターに捕集されるかですが、その仕組みは「①慣性衝突、②さえぎり、③ブラウン拡散」の 3 つによるもので、細長い繊維の表面に粒子を付着させて捕集しています(図参照)。このうち、ブラウン拡散は粒子のサイズが小さくなるにつれて優勢に働くようになります。
■補集能力
そのせいで、おおまかに言うと、0.1 μm 程度ないしそれより小さい粒子では、多くの方の想像とは逆に、粒子が小さくなるほどフィルターに捕集されやすくなります。また、一部のマスクに用いられているフィルターでは、静電気力により粒子を繊維に引きつけ付着させ易くする工夫がなされており、小さな粒子の捕集能力を高めています。
多くの場合、通常のマスクのフィルターであれば、小さい粒子を高い効率(明星が調査した Mask-1 の例 2)では、直径 0.025~0.21 μm の範囲で 97%以上の捕集効率)で捕集します。
■結論
このように「ウイルスやアレルゲンは小さいので、マスク繊維の隙間を通り抜ける」という説明は根本的に間違っています。これは非常に勉強になる。研究や論文レベルの因果関係の説明や証明には様々な要因を排除しなと意味がないというのも納得。例えば、感染者数が少なかった群→マスクをしていた、という後付け証拠だけでは、マスクをしていた→感染を防止できた、という理論には繋がらないと。COVID-19ショック後の世界の4つのパターンを挙げての説明も非常に論理的。ここの理論をベースとすれば経済活動を止めるこのによる大損害と、余計ことをせずに集団感染して集団免疫を得るというのとどっちが種の存続に有用なのか悩ましくなる。自然に身を任せるみたいな話で、何だかブラックジャックに出てくる「人間が生き物の生き死にを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね。。。」とか「医者はなんのためにあるんだ」という台詞を思い出すなぁ。
この記事はとても興味深いです。
全てが正解かはまだ分かりませんが、むしろ現実的な話。
人間はインフルエンザでも風邪でも死に至る。
健康は親と同じで失って初めて気付く。