Forget the Trump Administration. America Will Save America.

コメント

注目のコメント

• 神保 謙

  慶應義塾大学 教授

  ・2020年03月24日

  アンマリー・スローター氏（プリンストン大教授・元米国務省）は、米国の新型肺炎感染の蔓延状況に対する米現政権のリーダーシップを批判し、民間を中心とした米国社会に希望を託す。地方自治体、大学、民間企業、医療機関などの努力を積極的に認めていくことは、ディストピア的な悲観論への戒めでもあるだろう。
  
  しかしこの期に及んで「コロナウイルス と社会的フォールアウト現象は将来へのタイムマシンだ」という主張には大いに違和感がある。テレワーク、オンライン授業、CO2排出量が減ること、ベーシックインカム的支給がなされることのそれぞれは、この危機を乗り切るための業務継続計画(BCP)だ。そこに将来のイノベーションを見出すことは大いに結構だが、それが本来あるべき姿だなどと認識するのは知的傲慢だ。そしてこの危機においてさえ、党派性を都合よく持ち込む（本人がそれに気づいていないようにみえる）ところに、米民主党エリートの典型的な問題を感じる。