[ワシントン 19日 ロイター] - 米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は19日、連邦準備理事会(FRB)は「積極的」に金融市場の問題に対応していると述べた。ただ、中小企業の資金調達問題など新型コロナウイルスの感染拡大に起因する一部の問題への対応に中央銀行は向いていない可能性があるとの見解を示した。

バーキン総裁はインタビューで、FRBは現在「市場に流動性があるか」ということに焦点を置いていると指摘。FRBが17日に発表したコマーシャルペーパー・ファンディング・ファシリティー(CPFF)の再導入について、これまでも検討事項に挙がっていたが、銀行が流動性問題に直面していなかったため発動されなかったとし、「FRBは閉じてしまった市場を再び開くために積極的な措置を取っている」と述べた。

その上で、FRBが一段の措置を講じることに対する期待が高まっているとしながらも、レストランや中小企業などの賃貸料支払いなどの問題を例に挙げ、一部の問題は対応するに当たり中央銀行に向いていない可能性があるとの考えを示した。