[ロンドン/香港 18日 ロイター] - 英金融大手HSBCホールディングス<HSBA.L>は、ノエル・クイン暫定最高経営責任者(CEO)を正式なCEOに任命した。数カ月にわたって外部人材をCEOに招くとの憶測が出ていたが、最終的に内部昇格で決まった。

新型コロナウイルス流行に直面する中、長年にわたる米国事業の不振や投資銀行部門の苦境という課題に当たることになる。

HSBCは利益の90%をアジアで稼いでおり、主要市場である香港と中国での急速な景気低迷が短中期的に収入を押し下げるとともに、資産の質を悪化させるともみられている。

1987年にHSBC入りしたクイン氏は、ジョン・フリント前CEOの突然の更迭を受けて昨年8月に暫定CEOに就いた。

マーク・タッカー会長は外部からの登用を好んでいたする報道があったものの、同会長は17日、クイン氏が暫定CEOとして見事な手腕を発揮しており、極めて優れたCEO候補であることが分かったとする発表文を出した。