[東京 17日 ロイター] - 麻生太郎財務相は17日、ムニューシン米財務長官との電話会談後に記者会見し、新型コロナウイルスの感染拡大への対応で「今後も日米で緊密に連携してくことで一致した」と語った。

麻生財務相は「新型コロナウイルスの感染拡大が市場に与える影響を引き続き注意深く監視し、世界経済を下方リスクから守るために、全ての適切な政策手段を用いる用意があるということを日米両国で再確認した」と述べた。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、世界的に金融市場の動揺が続いていることを踏まえ、「G7の財務大臣、中央銀行総裁の電話会議を早期に開催することも重要ではないか」と提案したことを明らかにし、会談の時期については「今週はない。(行うとしたら)来週ではないか」とした。

今回、日米の財務大臣が先駆けて電話会談を行ったことについては「大きな意義があると考えている」とコメントした。

日米両国の株式市場の動揺が続いていることに対しては「株とか為替について発言することはない」としつつも、「(電話会談などで)日米が緊密に連携できているということは、メッセージとして大きいのではないか」と語った。

政府の緊急の対応策については「まずは中小、零細企業の資金繰り支援が最優先」とこれまでの認識を示したうえで、「経済対策をまた別で考えなければならないと米国側に伝えている」と述べた。

(浜田寛子 編集:石田仁志)