[シンガポール 12日 ロイター] - シンガポールのリー・シェンロン首相は12日、新型コロナウイルスの大流行(パンデミック)は今後1年またはそれ以上続く可能性があるとし、同国はウイルスの流入を抑制するため、渡航規制を強化する必要に迫られると述べた。

首相は、「重症急性呼吸器症候群(SARS)と異なり、今回の(新型コロナ)流行は今後1年、またはおそらくそれ以上の期間続くだろう」とし、シンガポールは感染急増の可能性に備える必要があると付け加えた。

同国はこれまでに、ウイルス感染が深刻になっている中国、イラン、韓国、イタリアを渡航制限の対象としている。リー首相は公共放送で「暫定的な規制強化の必要が生じるだろう」と述べた。

ただ、まだウイルスに対する全国規模の警戒レベルは引き上げないとし、国内の状況は「依然制御可能な状態にある」とした。

同国では、これまでに187人の感染が確認されている。