フェラーリ 348の「?」とは
コメント
注目のコメント
ニコラ・マテラッツィ氏が来てからのフェラーリは変わった。
グループBをターゲットにした車体開発を任され、288GTOを世に出した。
ナリは308GTBベースだが、内容は全然別物。
エンジンとトランスミッションは横置きから縦置きに変更されて、重量配分の適正化(車両中央に集める)と低重心化。レース向けなら必然。
コレで初めてツインターボ400馬力でマトモな走りができる。
そもそも308/328はV6ディーノベースの拡大版なわけで。そこにツインターボなんてどう見ても無理。
因みに288GTOはリアル性能でフェラーリ史上初めて最高速度300km/hが可能となったクルマ。
それまでのフェラーリは全車ホラ吹きスペックだったわけだ。カタログ上最高速度300km/hを謳う365GT4/BBは、福野礼一郎氏の試算で270km/hほど。馬力も車重も最高速度もホラ吹くのが常識だった。ランボももちろん。それがスーパーカービジネスなわけだ。
それを破って、真剣に速いクルマづくりを目指したのが、ニコラ・マテラッツィ氏。
マテラッツィ氏はその後F40を開発。
この高性能さは今更言うまでもないだろう。
そんなマテラッツィ氏が手がけたベビーフェラーリ。
それが348だ。
それまでの旧態依然なスペースフレームじゃなく、軽量高剛性なモノコックボディとし、エンジンは縦置きにしたいがそのまま縦置きだと全長が伸びる。その解決策としてトランスミッションだけ横置きのまま使うと言うマジック。エンジン搭載位置も下げて低重心かつ車体中央周りのモーメントを最小化。
ニコラ・マテラッツィ氏がそれまでの欺瞞に満ちたスーパーカービジネスに一石を投じたクルマ。その1つが348シリーズである。