現在の株価は「割安」か
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上図で日経平均株価の推移を確認いただくとわかるかと思いますが、
2008年のリーマンショック以降、日経平均株価は8000円~10,000円の間を推移しておりました。
しかしながら、2013年に第2次安倍政権が「金融政策」「財政政策」「成長戦略」を3本の矢と呼ぶ「アベノミクス」を政策の柱として掲げ、
黒田総裁率いる日銀が、2013年4月の第1弾から3回にわたって金融緩和策を実施(黒田バズーカ)したことで、8000円~10,000円の間を推移していた日経平均株価が、上がっているのが見て取れると思います。
現在でも、日銀は年額6兆円をETFの買入れ目標としておりますし、株価が下がりそうになるとETFを購入し、株価を買い支えているのです。
ということで、現在の株価は割安といえるかどうか。
なお、株価についてだけ述べておりますが、巨額の資金が金融市場に供給されているため、株式だけでなく、債券市場へも流れ込んでおります。
しかも、以前のブログ「金融危機への爆弾「ローン担保証券(CLO)」でも述べましたが、CLOは信用度が低い企業の債権(レバレッジドローン)も証券化しており、リスクが見えにくい証券化商品です。そして、それが世界中にばらまかれています。
このまま景気の悪化が進むと、財務基盤の弱い企業で信用リスクが高まり、CLO価格が下落します。CLOの売りが重なると、信用収縮が加速し、リーマンショックの時のように金融危機の引き金になる可能性があります。
そうなると、債券安にとどまらず、世界同時株安も引き起こすことになるでしょう。
そのような現在の市場も考慮すると、果たして割安といえる株価はいくらか。
上図の日経平均株価のグラフをご覧いただくと、ITバブル崩壊(2000年)やリーマンショック(2008年)時には、株価は8,000円まで下落していることが見て取れます。
個人的には、この先、金融危機がやって来ると考えると、その辺りまで暴落するのではないかと考えております。