[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米国時間の原油先物は約8%上昇した。各国政府による景気刺激策への期待のほか、米大手石油会社が原油価格の急落を受け支出削減策を発表したことが押し上げ要因となった。

清算値は北海ブレント先物<LCOc1>が2.86ドル(8.3%)高の1バレル=37.22ドル、米WTI先物<CLc1>が3.23ドル(10.4%)高の34.36ドル。

ライステッドの原油市場責任者、Bjoernar Tonhaugen氏は「前日の正気の沙汰を超える急落を受け、この日は反発した。下値拾いの買いが入った」と述べた。

原油価格急落を受け、シェブロン<CVX.N>やオキシデンタル・ペトロリアム<OXY.N>などの大手米石油会社のが支出削減策などを発表。アゲイン・キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルドフ氏は「米国の石油会社は直ちに支出削減策を発表した。これにより米国の産油量は将来的に減少する」とし、「前日の原油価格崩壊を受け、迅速に支出削減策が明らかにされたことが相場の回復につながった」と述べた。

RBCは「価格戦争とウイルスの感染拡大はコモディティー市場には付き物だが、2つが同時に発生するのは前代未聞だ」としている。