NY原油が25%安、1991年以来の下落率に
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【コロナショック: 今までの一連の流れ】
新型コロナウイルス感染拡大
ホテルなど実体経済を直撃
原油需要低下が懸念
OPECプラスでの減産協議が決裂
減産していたサウジが増産に転じる
原油価格が暴落
取引開始直後にNYダウが暴落(7%ダウン)
サーキットブレイカー発動(レベル1)
15分間の取引停止
証券各社のサーバーダウン
過去227年で最大の下落幅を記録
NY原油が1991年以来最大の下落率を記録←今ここロシアは再交渉のテーブルに着いて、結局は協調減産に至るのではないだろうか。全くの私見だが。メディアで説明されるサウジやロシアが価格維持路線を変更し、今更シェア争いにというストーリーは、しっくりこない。問題はOPECではない。加盟国はかってないくらい減産の約束を守ってきた。問題はプーチン大統領である。プーチン大統領にとっては、今は非常に重要な時期である。今回の協調減産の崩壊で、原油市場におけるロシアの存在感は否応なく世界に示した。プーチン大統領にとって重要なことは、この世界への影響力だ。サウジアラビアに泣き付かれ、米国が引っ張り出される展開になるかもしれない。ロシアは協調減産の見返りに、アメリカがロシアに課しているノルドストリーム2への制裁解除などを求めるかもしれない。つまり、全ては短期的には原油安に耐えられるロシアが、外交ゲームを展開しているように思える。それはロシア憲法改正、プーチン大統領の大統領任期の後の影響力などと絡んでいるのだろう。
価格下支えのため積極的に減産して来たサウジアラビアが、OPECプラスの減産交渉の決裂を受けて増産に動き出した影響が大きそう。40ドル台前半なら耐えられるとして減産に応じなかったロシアは、ある意味サウジによって30ドル近傍迄押し下げられた価格を見て今後どう反応するものか・・・ OPECプラスの主導権を巡るサウジとロシアの争いが背景にはありそうです。世界に蔓延する勢力圏を巡る争いが、コロナウィルス問題も絡んでこんなところにも混乱を生んでいる (・。・;
資源輸入で対中東に大きな赤字を抱え、それを埋める黒字を出す米国から黒字を減らせと責められる我が国にとって、原油価格の下落は基本的には良いことではありますが (^^;