[ミラノ 8日 ロイター] - イタリアは、新型コロナウイルスの感染拡大阻止に向け、金融の中心地ミラノを含む北部の大部分を事実上封鎖する措置に踏み切った。4月3日まで、集会や人の移動を制限し、ウイルスの封じ込めを目指す。

制限措置はコンテ首相が前夜に署名し成立。対象となるのは、ミラノがあるロンバルディア州と、ベネチア、モデナ、パルマ、ピアチェンツァ、レッジオ・エミリア、リミニといった都市を含む4州の14県。

これらの対象地域への出入りが認められるのは、職務に関連する理由が証明できる人と健康上の問題を抱える人のみ。

コンテ首相は8日早朝に開いた記者会見で「われわれは国家の緊急事態に直面している。ウイルスの感染拡大を抑制し、病院に過度な負担がかからないようにしなければならない」と語った。

イタリアは欧州で新型ウイルスの感染状況が最も深刻となっている。感染者数は8日だけで25%増え、累計7375人に、死者は57%増えて366人となった。新たな感染者数と死者数はどちらも感染の拡大が明らかになった2月21日以来最多を記録した。

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