外為市場で「ボルマゲドン」の恐怖再燃、当局が警戒
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相場が安定している中で、たとえばボラティリティー(価格変動率)をカバーするオプションを売れば、着実に手数料が稼げます。いわば、相場変動が大きくなるリスクを無制限にカバーする保険を売るようなもので、事故が起きなければ保険料は丸儲け。ところが一旦ボラティリティーが高まれば、損はどこまで膨らむか分かりません。損をカバーしようと売り急げば相場はますます荒れて行く。各国中央銀行が大規模な金融緩和で市場の大きな担い手に躍り出て「混乱が起きても中銀が円滑化に動いてくれるとの確信」が生まれ「ボラティリティー売りを好む参加者」が増えているとしたら・・・
一方、「参加者」の思惑とは裏腹に、大規模な量的緩和の結果、中銀が危機を抑え込む余力は確実に減っているようにも感じます。ボルマゲドンなんていうおどろおどろしいことが起きぬことを念じつつ、確かに不気味なものを感じないでもないですね (@_@;ボランティリティが上がった時はどうしてもボラティリティ売り(ボラ売り)でガンマリスクを取ろうとする投機家が増えます。いわゆるハイリスクハイリターン狙いです。でも実際には、ボラが低いときの方がボラショートで儲かる可能性が高いです。ローリスクローリターンなのであまり人気ありませんが。
話がやや逸れますが、投資銀行はこのようにボラが上がった時に、利回り増幅(イールドエンハンスメント)を図るために、オプション売りで得られるオプションプレミアムを使った仕組み債の組成、販売を推進します。ボラ売りで見た目が美しい債券を組成する事が可能となり、儲け易くなるからです。しかしながら、この手の金融商品は投資銀行や販売会社は儲かりますが、投資家はハイリスクローリターンになってしまいます。慌てて飛びつかない方が火傷をしません。【トンボの長いしっぽ】
ボルマゲドン発生のタイミングでちょうど寝込んでたりして、
過ぎ去った後はまるで損益が変わってないことなんてよくあること。
変なアルゴリズムのせいだし、週足チャートで見たら
『トンボのしっぽ、長っ!』くらいの出来事ですよ、庶民からしたら。
じゃないかなーと。