[ベルリン 28日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が28日発表した2月の消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)で前年比1.7%上昇し、市場予想の1.6%を上回った。

伸びは前月の1.6%から拡大する一方、依然2%未満だがその近辺とする欧州中央銀行(ECB)目標に届いていない。

前月比では0.6%上昇。市場予想は0.4%。国内基準では前年比1.7%上昇、前月比0.4%上昇だった。

この日発表された2月の失業者数は前月比1万人減の226万2000人と予想外に改善した。失業率は5%だった。

INGのエコノミスト、カーステン・ブルゼスキ氏は、底堅い内需に加え、基調インフレ圧力にも一定の増大がうかがえる一方、欧州での新型コロナウイルスの感染拡大やそれに伴う株安が経済にショックを与える恐れもあり、ECBは3月の理事会で対応を迫られる可能性もあると指摘した。