[東京 27日 ロイター] - レオパレス21<8848.T>は27日、都内で臨時株主総会を開き、取締役2人を選任する会社提案を賛成多数で可決した。旧村上ファンド系の投資会社「レノ」などによる取締役1人を選任する株主提案は否決された。議案の採決は、人数を厳密に把握するため、投票方式で行った。

レノなどは、臨時株主総会の基準日に15%の株式を保有。このほか、国内投資会社のアルデシアインベストメント、英オデイ・アセット・マネジメントの3社で45%の株を保有していた。

会社提案は、東洋シャッター元社長の藤田和育氏とパナソニックホームズの元上席主幹の中村裕氏を取締役候補とするもの。

一方、株主提案では、有料老人ホームを運営するシティインデックスホスピタリティ社長で村上氏側近の大村将裕氏を取締役候補としていた。当初、取締役10人の全員解任と取締役候補3人を選任する株主提案をしていたが、解任の提案は撤回し、取締役候補1人の選任を求める提案に修正していた。

レオパレスは、現在、抜本的な事業戦略の再構築の検討を進めており、4月をめどに取りまとめる予定にしている。

*内容を追加しました。

(清水律子 編集:内田慎一)