[ウィーン 26日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁は26日、政策当局者が先週、幅広い戦略検証の対象である物価目標について「白熱した議論」を行ったと明かした。

ECBは先月の定例理事会で、主要政策金利を据え置くとともに、物価目標を含む政策戦略の検証を開始したと表明。新たな物価目標についての議論は始まったばかりだが、政策当局者は現行の「2%に近いが下回る水準」という目標をわずかに引き上げ、2%にする公算が高いと示唆している。

ホルツマン総裁は投資関連のイベントで、目標は大きく変わらないだろうとした上で、「物価目標を引き下げるべきか、引き上げるべきか、上下対称にすべきか、非対称にすべきか。先週、理事会内で白熱した議論があった」と述べた。

ホルツマン総裁はこれまで、1.5%の目標が好ましいとの考えを示しており、この日も持論を繰り返した。